
これはキャンプ x エンジニア Advent Calendar 2025の6日目の記事です。
はじめに
今年開催した焚き火LTや焚き火ナイトにて「キャンプをはじめたいけれど、何から揃えて良いか?」というご相談をいただいたので、その際に考えていたことをここにまとめます。
基本的には、最初はキャンプ場のレンタルで構わないと個人的には思っています。もし気になるようであれば、肌が触れる寝袋だけ自前で揃えるという手もあるかと思います。
ただ、家族でキャンプに行く際には、たしかにテントぐらいまでは揃えたいというのもわかります。
なので、今回はある程度キャンプの経験を積んだうえで、今、自分がまっさらな状態から家族キャンプに行く場合のテントという視点で書きます。
自分が最初に買ったテント
僕はまさに家族と一緒にキャンプに行くというコンセプトで、キャンプ道具を揃えはじめました。
最初に行ったキャンプは、当時4歳の上の子と2人で、キャンプ場でレンタルしたテントで、寝袋は持ち込みました。子どもの相手をしながら1人で、はじめてのテントを設営するのはかなり骨が折れて、一緒に行ってくれた人たちにめちゃくちゃ手伝ってもらったというのが実情です。
ただ設営が難しかったのは、複数人が泊まれるテントで、かつしっかりしたものだったので、本当に子どもと2人だけで寝られる、中に荷物も置けないような小さなテントであれば、あんなに難しくなかったというのはあります。なので、レンタルのテントのすべてが設営が難しいというわけではないので、ご安心ください。
話を戻すと、そのキャンプの結果、上の子がキャンプにハマったのでまた行こうということになったのですが、妻も行きたがり、下の子も含めて連れて行こうというコンセプトで初のテントを買いました。
諸事情があって、この日にキャンプ場に居るということが重要だという条件があったので、天候が悪くても安全で、かつ子どもたちが飽きずに過ごせるスペースを確保できるという目的でスノーピークのランドロックを買いました。
このテントは2ルームというカテゴリのテントで、リビングスペースと寝室が一体化したテントになります。僕が買った当時は、あまり選択肢が無く、その中で天候に強く、仮に悪天候になってもあまり嫌な思いをしない(妻や下の子がキャンプを嫌になってしまわない)というのを重要視していました。
このランドロックは、ちょっとお値段が高め(セットで20万円前後)であるのと、設営しやすさより頑丈さの方が優先されているので、今にして思うと最初に買うテントなのか?という疑問はありますが、なんだかんだいって、今に至るまでずっと使っています。なんなら通常色に加えて、アイボリーも追加で買ってしまったぐらいなので「高い」「設営しづらい」という、2点のデメリットを上回ってメリットがあり、現在まで一軍のテントです。
コンパクトな家族用が欲しくなる。
しかし、テントは沼です。もう少しコンパクトにキャンプに行きたいという欲求が出てきました。人数が少ないとき用の1人用や2人用も買いましたが、家族用のものもコンパクトなものが欲しくなります。
ちなみにテントは「荷物を寝室に入れずに何人が泊まれるか?」みたいな数え方をするので、1人で泊るときも1人用だとかなり狭く、2人用を使う方のほうが多いイメージがあります。
コンパクトな家族用として買ったのはスノーピークのアメニティドームMです。僕はスノーピークにこだわっているつもりはないのですが、妻がスノーピークを気に入ってしまい、スノーピークの中から選びました。近所に直営店があって、設営されている実物が見に行けたというのもポイントです。
このテントは4万円程度で買え、上の子が12歳になった今でも家族4人で寝られるテントです。ドーム型というタイプのテントで、風にとても強く、サイズもコンパクトのため設営しやすいというメリットがあります。
一方、このテントはリビングスペースが無く、多くの方はタープとセットで設営することが多いと思います。このタープの設営は、コツを掴んでしまえばガッチリ立てられるのですが、コツを掴むまではなかなか安定して立てることは難しいかもしれません。またどんなにガッチリ立てたとしても、風が強い場合はしまわなければなりません。
また、このテントは「スカート」というパーツがないため、テントの中に熱を溜めづらいので、寒い季節は使いづらいという問題もあります。
「寒い季節にキャンプなんてしないでしょ?」という意見も良くわかります。ただ、装備が整ってしまえば、冬の方がキャンプの難易度は低いという面もあります。(とはいえ、装備を揃えるという事自体が難易度が高いという面は当然あります。)
そんなこんなで、いろいろあって、1人で使う用のテントから家族の使う用のテントまで、おそらく今までで両手で足りないぐらい買ってしまったので、そういう経験も含めて、こんなテントを買いそうというお話をします。
どんなテントを買うのか?
これから家族でキャンプをはじめる方が買うテントで、候補にあがりそうな軸をいくつか挙げておきます。
- 2ルーム
- ドーム型+タープ
- 簡単設営系
- 1ポールテント
2ルームテント
先ほど挙げたランドロックと同じ、寝室とリビングスペースが1つになっているテントです。
これはタープの立て方のコツを掴んだり、風が吹いてきたら解体するみたいなことを気にせずよく、雨が降った時でも寝室以外に居る場所があるというメリットがあります。
しかし、どうしても荷物が大きくなったり、設営の工数が増えたりする問題もあります。
また、そもそも雨が降りそうな日にキャンプに行くのか?というのもポイントになります。
ただ、雨が降るかもしれないぐらいの状況で、子どもたちにキャンセルしようというのはちょっと難易度が高い場合も多く、予約済みのキャンプ場を考えると少しの時間、雨が降るかもしれないぐらいの感じであれば行きたいというケースも想定でき、そういう意味で多少の雨でもなんとかなるテントというのは、子育て中はありがたいものかもしれません。
具体的な候補
コールマン タフ2ルーム
DOD カマボコテント3M
モンベル ムーンライト キャビン4
スノーピーク ランドネストシェルター
ドーム型+タープ
こちらも先ほど挙げたドーム型テントとタープを組み合わせるものです。ドーム型が2ルームにおける寝室、タープがリビングスペースになります。
ドーム型テントは、2ルームのものより設営しやすく、荷物もコンパクトになる傾向が高いです。
一方、タープをちゃんと立てるのは最初難しいかもしれません。ただし、いきなりタープを買う必要もないので、ドーム型のみ購入でも最初は良いと思います。
またドーム型+タープを買ったとしても、2ルームのものを買うより安い可能性が高いです。
具体的な候補
ドーム型+タープセット
スノーピーク エントリーパックTT
コールマン タフドームエアー/240+ヘキサセット
ドーム型のみ
ogawa ピスタ5
簡単設営系
「テントの設営が難しいよ……。」というのは間違いありません。また、慣れたあとでも面倒であることは多く、仮に大人1人、子供2人とかでキャンプに行く際、手伝ってくれるならまだしも、手伝ってくれない雰囲気の時は地獄です。
そんな中、1人でもさっと設営できるタイプのテントもあります。
ワンタッチテント
DOD GASHEEN TENT
ドーム型のワンタッチテントです。寝室のみのスペースになりますが、あっという間に設営できます。ただし、その分少しかさばり、重さも2割ぐらい増えます。
このGASHEEN TENTは、ドームと連結したり、ドームを経由して専用のタープと連結できるため、あとから「2ルームっぽく使いたいよね。」みたいな拡張も可能です。
インフレータブルテント/エアーテント
DECATHLON QUECHUA AIR SECONDS 4.2 POLYCOTTON
QUECHUA (ケシュア) キャンプ ファミリーテント エアーテント AIR SECONDS 4.2 POLYCOTTON - 4人用 2ルームwww.decathlon.co.jp
インフレータブルテントは、骨組みを使わず、空気圧で設営するテント。電動ポンプと組み合わせることで、かなりの手間を減らせます。僕はこのタイプをまだ使っていないのですが、ずっと気になっているタイプです。
電動ポンプを持っていく手間とスペース、キャンプ場で空気を入れるのも抜くのもうるさいので、早朝深夜は気を遣うという問題はありそうです。また生地の量が大きくなりがちなので、収納時もかさばるのは否めません。穴等が空いて、空気が保持できずというトラブルもありえそうです。
ただ設営、撤収がかなり省力化・時短が望め、一部は電動ポンプにお任せみたいなこともできるので、子育て中の親には魅力的な選択肢です。
ちなみにこのテント自体は2ルームのインフレータブルテントです。
ワンポールテント
円錐型やベル型のテントで、非常にテントらしいテントです。
設営や撤収しやすいというのも大きなメリットで、コツを掴んでしまえば、2ルームやドーム型よりも楽に行えます。
ただ、多くの場合はリビングスペースと寝室を切り替えて使うという運用のしかたになるため、先に寝る場所は作って、いつ子供が寝ても良いという状況を作って安心したいという親のニーズからははずれてしまうかもしれません。
また僕が以前持っていたものは、2ルームやドーム型の寝室のように虫等が入ってこない空間を作れない…… つまりテントの屋根だけあって地面が剥き出し、そこにコットやマットを敷いて、その上に寝るみたいなスタイルになるのですが、それが嫌だという女性の方やお子さんも居そうです。
ワンポールテントテントの仕組み上、ど真ん中にポールが1本立つので、それがスペースの使い方として辛いということを感じる方も居るかもしれません。
具体的な候補
S'more bello400
このテントには、専用のアーチ型タープがあります。
DOD ヤドカリテント
このテントには、ワンポールを2ポールに変更するパーツがあります。
さて、どれを買うのか?
ここに挙げたものは、今まで購入検討したことがあるものか、その現行モデルを挙げています。そういう意味では、どれもぜひ検討していただいきたいモデルではあります。
ただ……最初に買った1つが理想のテントだったということはなかなかに難しいと思います。僕は最初に比較的金額をかけてランドロックを買い、今も一軍で使い続けていますが、すべての局面でベストのテントか?というとそうではないと思っています。
例えばさっと撤収したいときや、冬に薪ストーブを入れたいときとか、そういうことをしたいときには、ランドロックはちょっと難しい選択肢となります。
なので、複数のテントで悩んだ場合には「まず1つ目のテントだから、あまりお金をかけずに試す方でいこう。」みたいな判断をしてもらうのが良いのではないかと、現在は考えています。
また、何かトラブルがあっても自分で対処できる!みたいなことであれば、もっと安いテントもたくさんあるのですが、あまりキャンプの経験値がない方向けに書いているので、比較的トラブルが少なさそうなものを選んでいます。
それを踏まえて、小さなお子さんが2人居る4人家族という条件で、今の僕だったらこれを特に買いそうというものをあらためて挙げます。
第一候補 スノーピーク エントリーパックTT
入門用セットとしてはかなり完成度もコスパも高いドーム型+タープのセットです。今日の時点では、セール価格で¥38,346(税込)。
マットとシートまでセットになった「エントリーパックTTセット」が¥39,800(税込)で、さらにこちらがお得になっています。
他にペグとペグハンマーは必要になりますが、スノーピークのペグ(ソリッドステーク30)とペグハンマー(ペグハンマー Pro.C)はとても優秀なので、一緒に買ってしまっても良いかもしれません。(※ペグがついてくるテントと着いてこないテントがあります。またついてきたペグが全然使い物にならないというのもよくあるので、このあたりは買う前提で予算組をしたほうが良いと思います。)
ただしスカートがないタイプのテントなので寒い時期等は使いづらいです。春から秋にかけて、天候が崩れない日だけ行くのであれば、かなり良い選択肢だと思います。(スカートを自作で作るという手もあるのですが、それはまた別のお話ということで。)
タープは、基本の貼り方を事前に河原や公園等で何度か練習していくと良いでしょう。
第二候補 コールマン タフ2ルーム
2ルームを買うのであれば、こちらはコスパとリビングスペースの広さに注目して、こちらをおすすめします。今日の時点の価格が79,750円(税込)。
本日であれば「タフスクリーン2ルーム TX/MDX」というモデルがセールになっており、こちらは66,000円 (税込)です。
とはいえ、2ルームは非常に悩ましく…… 設営の手間が少なく、まわりに使っている人が多くてネットでも調べやすいという意味では「DOD カマボコテント3M」は良い選択肢ですし、少しお金を出しても良いということであれば、僕は「モンベル ムーンライト キャビン4」を買いそうな気もします。
第三候補 DECATHLON QUECHUA AIR SECONDS 4.2 POLYCOTTON
QUECHUA (ケシュア) キャンプ ファミリーテント エアーテント AIR SECONDS 4.2 POLYCOTTON - 4人用 2ルームwww.decathlon.co.jp
インフレータブルテントは買ったこともないのにおすすめするのはいかがなものかと思いつつ、やはりエアータイプのものは楽そうに見えます。子どもを退屈させないとか、子どもへの注意が減る時間を極力短くするみたいな意図だと本当に魅力的です。設営・撤収に苦労したり、トラブルがあると、やはりキャンプに行く腰が重くなってしまいます。
今日の時点だとセールで¥114,900。
同じDECATHLONの別のモデルQUECHUA fresh&black AIR SECONDS 4.1だと、セールでなく通常価格が¥69,900です。
QUECHUA (ケシュア) キャンプ インフレータブルテント fresh&black AIR SECONDS 4.1 4人用 1ルームwww.decathlon.co.jp
おわりに
定期的にキャンプイベント等も開催する予定です。子連れのみなさんも、ぜひ、一緒に行きましょう💪🏻